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DESIGN TO MULTIPLY AND EXPAND
向かい合い、語り合い、創り続けることを楽しむ
~ワビサビ~

THE CROSS STORY  ~出会い~

想いを叶え続けていく人たちと、そこにつながる“もの”や“こと”から生まれる、新しい体験との出会いを。

人と地域が物語る、心を動かされるたくさんの体験を。

クロスホテル札幌で。

 

 

 

 

 

一度見ただけで記憶に残る、洗練されたユニークさ。平面でありながら立体的で、鼓動やリズムといった動きや音、生命力をも感じさせながら、見る者にアグレッシブにコミュニケートしてくる。そんなデザインを生み出すワビサビ。工藤“ワビ”良平氏と中西“サビ”一志氏が、グラフィックデザインをベースに、ジャンルを超えて自由に遊び心を持って制作活動を行うデザインユニットだ。クロスホテル札幌のアートルームのリニューアルにも参加したワビサビが創り出すデザインの世界は、国内外から熱い注目を浴び続けている。

湧き出すクリエイティブをかたちに

 

 

二人はともに、アートディレクター&グラフィックデザイナーであり、クライアントや広告代理店のリクエストに応え、広告制作を行うのが仕事だ。一方ワビサビの活動は、仕事とは違うノンクライアントワーク。基本はデザインの延長だが、自分たちが作りたい、やりたいことを楽しんでいるとワビ氏。「広告の仕事をする中で、もっと自由にデザインをしたい、アイディアやイメージなど、出てくるものをどんどんかたちにしてみたいと思ったのが発端で。やるんだったら野球のチームやバンドを組むように、名前を付けよう、ロゴマークも欲しいと。そういうノリで遊びの一環で始まった活動なんですが、ずっと細く長くやっているんです」と話す。

 

 

 

「今思えばワビサビという名前はどうなんだろうというところもあるんですけど。当時を振り返ると、本気でワビサビという言葉にすごく魅力を感じていて。海外に進出しよう、世界を股にかけて何かできればと思っていたんですよね。結果それが、数は多くはないけれどやれているんで、良かったのかな」と続けたが、世界で最も歴史があり、厳しい審査基準で知られる広告デザインの国際賞、ニューヨークADC賞での銀賞受賞をはじめ、多くの国際的な賞を受賞している。ワビサビの活動は遊びの域を大きく超えて、アートやカルチャーとして国内外で受け入れられ、新たな仕事にもつながっているのだ。

タイプフェイス「ホルモン」の誕生

 

 

結成から5年間は、バンド名も作ったことだしどうする?あれやろう、これやろうというムードではあったが、とくに目立った作品は生まれなかったそう。そんな中、大きな転機となったのが、今もワビサビのトレードマーク的な存在である、2005年に生まれたタイプフェイス「ホルモン」だった。ホルモンは、その名の通り連続する有機的なフォルムで文字を表現する、オリジナルのタイプフェイス。クロスホテルのアートルームの壁紙にも採用されており、とにかくインパクトがあり、文字やデザインの意図を読み解くという楽しみも重なる、不思議な魅力を持った存在だ。このホルモンがきっかけになり活動に勢いがつき、ワビサビの名前は内外に知られていくことになった。

 

 

 

 

「ホルモンは意識的にずっとしぶとく登場させてきているんです。見飽きた人もいるだろうけど、僕らはできるだけそこでやり続けている。ホルモンでなければならない、という思いがある」と、ワビサビが追求するデザインの精神がここにあるようだ。国内と札幌、2つのデザイン関係者の団体で委員を務めているが、業界だけで認知されてもまだまだで、より広く知られるワビサビの代表作として育てていきたいというワビ氏の熱い思いが伝わる。「ホルモンをトラディショナルな柄に置き換えたら、と試したアーガイル模様のテキスタイルや、平面と立体をミックスしたり、写真と加工したり。ホルモンは本当に息が長いシリーズ」とサビ氏も話す。さまざまなアプローチやチャレンジを経て、進化するホルモン。今もなお増殖し、拡張している。

 

対照的なキャラクターを持った同志

 

 

 

二人でアイディアを出し合い、話し合い、作品づくりをすると言うが、最近では多くを話さなくとも意思疎通ができているそう。それもそのはず、ワビサビは結成から23年目を迎え、仕事ではそれ以上、30年近い付き合いになる。「たとえばケーブルという作品では、最初はカラーで作り、モノクロも作り、よりグラフィック的なものにしたりと、途中で何度も検討して、1つのテーマでいろんなものを作るんです。同じように見えるけど、好きと嫌いを選別して進めていきます」とサビ氏が言うと「2人が納得し合っていないと作らない。それいいねと手を打ち合えるものを作っていきます」とワビ氏。「ワビは外へ向かうキャラクターで、自分は内に篭りたいタイプ。エンターテインメント性を持って、作品をどう発信するかということにも腐心してくれるから、いろいろな場で発表できていると思う。このキャラクターの違いがいいと感じています。とはいえ、格好いいという感覚はお互い大きく外れてはいない」とサビ氏が二人の関係性を俯瞰して語った。

 

 

 

 

 

 

これからやってみたいことはとの問いに、「本当に何でもやってみたいという欲があって。映像はやってみたい。僕らの作品を動かすのもいい、ショートフィルムを作ったり、アニメーションやストーリーものも。何本か作ってはいるんだけど、自分たちが見据えるものの完成度が非常に高いから、なかなかできていない」と笑うワビ氏。主にワビ氏の好きなものが集まっているというオフィスで、二人のデスクは向かい合わせになっている。今までもずっと、そうだったという。これからも互いに向き合い、より深みを増していく二人の関係性が生み出す、さらなるワビサビの世界を体験したい。

 

 

 

Profile

工藤“ワビ”良平氏&中西“サビ”一志氏

ワビ氏が主宰するデザ院株式会社でともにアートディレクター&グラフィックデザイナーとして活躍。ワビ氏はベーシストとして音楽活動も行う。1999年に「ワビサビ」結成。グラフィックデザインからインテリアまで多方面での制作活動を続ける。85TH NY-ADC AWARDS銀賞他、受賞多数。ワビ氏は函館市、サビ氏は帯広市出身、ともに札幌市在住。

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