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MADE BY OUR HANDS
らしさや地域を味わえるクラフトチョコレートを
~サタデイズ~

THE CROSS STORY  ~出会い~

想いを叶え続けていく人たちと、そこにつながる“もの”や“こと”から生まれる、新しい体験との出会いを。

人と地域が物語る、心を動かされるたくさんの体験を。

クロスホテル札幌で。

 

 

 

見た目も手ざわりも印象的なパッケージに包まれた、バリエーションに富んだチョコレート。2015年に札幌・創成川イーストに誕生したサタデイズは、

素材選びから製造までを一貫して行う=ビーン・トゥ・バーのチョコレートブランドだ。クロスホテル札幌の記念日ギフトやホテルからワンマイル圏内のおすすめスポットとしてもご紹介している。ブレない哲学と自由なものづくりでファンを増やしているブランドを立ち上げ、率いる代表取締役 秋元力氏に、チョコレートづくりへの想いを語っていただいた。

 

 

心に灯り続けたものづくりへの想い

 

ファクトリー併設のチョコレート専門ショップ&カフェ。かっちりしすぎない、リラックスできる、サンフランシスコのようなイメージかなと秋元氏が言うお店は、外観も内装も周囲のお店や風景とはちょっと違う空気を感じる。美大で学び、建築設計会社などでプロダクトやインテリアのデザインに携わった後、独立に備えて英国に留学。知見を深めて帰国し、いざ独立という時に、多忙を極めていた母親の事業を手伝うことになった。「業種は通信販売を中心とした小売業。心の中にはやはり創作やものづくりへの思いや欲求がずっとありました」と言い、30年目を過ぎたあたりから、実績を上げても稼いでも、やりがいにつながらない。自分が消費されていって何も残らないような気持ちが強くなっていき「本当に自分がやっていて面白いと思うことを、ニッチでも小さなブランドでもいいから、自分のカラーを色濃く出したものができないか」と考えるようになっていった、と当時の心中を言葉にした。

 

 

イメージと重なり合った時代の流れ

 

 

そんな思いを抱え出した頃、アメリカを中心に小規模でも自分たちらしいものづくりをして、商いにするムーブメントが起こっていた。「クラフトビールにウイスキー、サードウェーブコーヒーと称されたコーヒーブランドなど、それぞれの地元発で、小さいけれど格好いいなと、刺激と共感を受けました」

 

 

チョコレートを選んだのは、それまで最もハードルが高かったものであり、日本ではまだ始めている人がいないような状況だったからだと言う。「チョコレートは、大きな工場で大型機械を使って作るもので、小規模での参入は難しかった。それが、クラフト志向のムーブメントを受け、ビーン・トゥ・バーを、スモールバッチ=小規模、ハンドメイドで行う人が出てきたんです。東京にもそうした海外ブランドが進出し、国内の流れも変わり出しました。大手にしかできなかったことが、自分にもできるんじゃないか、ゼロから作るなんて面白いじゃないかとわくわくしました」

 

 

すべてを自分たちの手で創造しよう

 

 

 

そこから秋元氏は、チョコレートづくりをビジネスにするための研究を始め、企画書を作成。これをベースに起業した。「コンサルタントを入れずに、それまで母の事業で培ってきた実績と経験を活かして、自分で戦略を立てました。一方、おいしいだけではなく、見ただけで何だろう、面白いというデザインがキッカケになり人が集まり、発信されていくような時代になってきていて。ここでも大学や建築設計会社など今までのキャリアが役に立ちました」

 

 

さらに、できるだけ経費をかけず、クラフトの精神で何でも自分たちで作ることにした。印象的なパッケージは何と壁紙だ。「すでにあるもので美しいものを使おうと壁紙に行き着きました。世界中に何万種類とあるものから選んで、ロールで買ってカットすると、切る場所で柄の違いが出てそれも魅力に。スタッフには、写真撮影、デザイン、編集やライティング、IT活用など、何でも自分たちでやれるような環境づくりをしています」と言い「アルバイトもメニュー開発に携わるし、何事も経験値だと思うんです。センスはもともと身に付いているものではなくて、興味を持って学んだ結果だと。だから、ある程度のラインまでは誰でも磨けるはず」と笑顔でスタッフを見守っている。

 

 

持続可能なチョコレートブランドに

 

 

児童の労働問題や貧困など、カカオ豆の産地には厳しい事情がある。だから、サタデイズではいろいろな救済活動の支援となるよう、カカオ豆を使い続けるための工夫をしている。「産地や農家の状況を調べるとそうなります。とはいえ、製法やレシピ、メニュー開発はもちろん、パッケージなどデザインでも、飽きられない、さまざまに楽しんでいただける工夫をしています。話題性を消費させるような商品づくりはしません。何年もかけて構築したストーリーがあるものづくりで、ブランドを守り、産地に貢献できればと考えています」と秋元氏。

和ハッカにきなこなど、サタデイズではコラボレーションも盛んだ。「ビーントゥバーからは離れてしまうけれど、だからできることもある。地元や北海道の素材を使うのは当然のことで、ブランドのオリジナリティは土着性を求めていって、初めて表現できるものなのでは」と言い、最近ではまちづくりに関わる行政から、食文化を盛り上げようというプロジェクトも持ち込まれたそう。

 

今後について尋ねると「製造技術も上がっているので、世界的なアワードやクラフトチョコレートの審査会で、メジャーな賞を取るチャレンジをしたい。まだまだ可能性を追求して、技術を重ねることでできることをやっていきたい」と力強く答えてくれた。

Profile

サタデイズ株式会社 代表取締役 秋元力

武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科を卒業、東京、札幌でデザイン関連の仕事に就いた後、家業を継ぐ。2015年にチョコレートブランド「サタデイズ」を起業。2018年には札幌ステラプレイスに出店。サタデイズには、週末を迎える土曜日のようなワクワクする気分を感じてもらいたいとの思いが込められているそう。札幌市出身、在住。

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